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触手を持つクラゲ銀河の発見

Webb Spots a Galaxy With Tentacles

発表: 2026/3/3#宇宙

触手を持つクラゲ銀河の発見

最も遠いクラゲ銀河が見つかる

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使った研究で、最も遠い「クラゲ銀河」が発見されました。この銀河は、85億年前の宇宙の姿を示しています。研究者たちは、この銀河が密集した銀河団を高速で通過しながら、長い触手のようなガスと新しい星を放出していることを確認しました。

このクラゲ銀河は、見た目が触手を持つクラゲのように見えることからその名前がつけられました。銀河団を通過することで、銀河は周囲の物質を引き寄せ、触手のような形状を作り出すと考えられています。これにより、初期宇宙が科学者たちの予想以上に激しい環境であった可能性が示唆されています。

この発見は、宇宙の進化や銀河の形成についての理解を深める手助けになります。特に、初期宇宙の状況を調査することで、私たちの宇宙がどのように現在の姿になったのかを知る手がかりになるかもしれません。

わかったこと!

  • クラゲ銀河は85億年前の姿を示し、触手のようなガスを放出している。

まだ わかっていないこと

  • 初期宇宙の環境について、まだ詳細がわかっていないことがある。

出典(しゅってん)

Ian D. Roberts, Michael L. Balogh, Visal Sok, Adam Muzzin, Michael J. Hudson, Pascale Jablonka. JWST Reveals a Candidate Jellyfish Galaxy at z = 1.156. The Astrophysical Journal, 2026; 998 (2): 285 DOI: 10.3847/1538-4357/ae3824

保護者の方へ(研究の背景と補足)
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、赤外線観測に特化した最新の宇宙望遠鏡で、宇宙の初期の姿を捉えるために設計されています。赤外線は可視光よりも波長が長く、遠くの天体や塵に覆われた領域を透過する能力があります。これにより、ウェッブ望遠鏡は他の望遠鏡では見えない古代の銀河や星形成領域を観測することができます。今回のクラゲ銀河の発見も、ウェッブ望遠鏡の高感度な赤外線観測技術によるものです。 クラゲ銀河の特徴である「触手」は、銀河が高速で銀河団を通過する際に、周囲のガスやダークマターの影響を受けて形成されます。この現象は「ラム圧剥離」と呼ばれ、銀河が移動する際にそのガスが後方に引きずられることで触手状の構造が生まれます。これは、車が高速で走るときに風で旗がなびくのと似た現象です。 また、銀河団は宇宙で最も大きな構造物の一つであり、数百から数千の銀河が重力で結びついて形成されています。銀河団の中では、銀河同士の衝突や相互作用が頻繁に起こり、これが新しい星の形成や銀河の進化に大きな影響を与えます。こうしたダイナミックな環境は、宇宙の進化を理解する上で非常に重要な手がかりを提供します。

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