ろんぶんあつめ
火星の氷と古代の生命

Life on Mars May Be Frozen in Ice

発表: 2026/2/25#宇宙

火星の氷と古代の生命

火星の氷に古代の生命が?

NASAの研究によると、火星の凍った氷冠には古代の生命が保存されている可能性があります。実験室での実験では、タンパク質の重要な成分が純粋な氷の中で数千万年も生き延びることができることがわかりました。このことは、宇宙放射線の影響を受けても同じでした。しかし、火星の土と混ざった氷は、有機物を早く壊してしまうことがわかりました。この発見は、将来の探査ミッションでは、岩石や土を調べるのではなく、クリーンな氷を掘ることが大切だということを示しています。火星の氷を調べることで、古代の生命の手がかりを見つけることができるかもしれません。

わかったこと!

  • 火星の純粋な氷の中で、タンパク質は数千万年生き延びる可能性がある。

まだ わかっていないこと

  • 火星の氷に実際に古代の生命が存在するかはまだわかっていない。

出典(しゅってん)

Alexander A. Pavlov, Hannah L. McLain, Kendra K. Farnsworth, Daniel P. Glavin, Jamie E. Elsila, Jason P. Dworkin, Zhidan Zhang, Christopher H. House. Slow Radiolysis of Amino Acids in Mars-Like Permafrost Conditions: Applications to the Search for Extant Life on Mars. Astrobiology, 2025; 25 (9): 601 DOI: 10.1177/15311074251366249

保護者の方へ(研究の背景と補足)
火星の氷冠が古代の生命を保存している可能性があるという研究は、アストロバイオロジーという分野の一部です。この分野では、地球外生命の可能性を探るためにさまざまな惑星や衛星を研究しています。火星の氷冠は、地球でいう南極や北極の氷と似た環境で、極寒の気温と低い大気圧が特徴です。氷の中で有機物が保存される理由の一つは、低温が化学反応を遅くし、分子の分解を抑えるためです。特に、氷の中での放射線の影響が少ないことが示されたのは興味深い点です。放射線は通常、分子を破壊する力を持っていますが、氷がその影響を遮蔽する役割を果たしている可能性があります。 また、火星の土壌と混ざると有機物が早く壊れるという発見は、火星の土壌に含まれる酸化剤が関与していると考えられます。火星の土壌には過塩素酸塩などの強力な酸化剤が含まれており、それが有機物を分解する助けをしている可能性があります。 この研究は、将来的に火星探査ミッションでどのようなサンプルを優先的に採取するべきかという指針を与えてくれます。特に、氷の中に閉じ込められた有機物を探すことで、過去の生命の痕跡を見つける手がかりとなるかもしれません。

おもしろかったら シェアしよう!

おなじカテゴリの きじ