ろんぶんあつめ
パルサーの電波の秘密
発表: 2026/3/25#宇宙

パルサーの電波の秘密

パルサーの電波は星の外から来ている

この研究で、パルサーと呼ばれる星の残骸からの電波の発生場所が新たにわかりました。パルサーは、超高密度で急速に回転し、強い磁場を持つ星の死骸です。まるで宇宙の灯台のように、定期的に電波や時にはガンマ線を放出します。特にミリ秒パルサーと呼ばれる種類は、1秒間に何百回も回転し、宇宙で最も正確な時計の一つとされています。これまで天文学者たちは、パルサーの電波は星の表面近く、特に磁極の近くで生成されると考えていました。しかし、最近の研究によって、これらの電波は星の表面を越えた場所からも発生していることが確認されました。この発見は、パルサーの理解を深めるのに役立ちます。今後、さらに詳しい研究が計画されています。

わかったこと!

  • パルサーの電波は星の表面を越えた場所からも発生することがわかった。

まだ わかっていないこと

  • パルサーの電波がどのように生成されるのか、まだ詳しくはわかっていない。

出典(しゅってん)

Michael Kramer et al, Radio emission from beyond the light cylinder in millisecond pulsars, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society (2026). DOI: 10.1093/mnras/staf2258

保護者の方へ(研究の背景と補足)
パルサーは、星が超新星爆発を起こした後に残る中性子星の一種で、極めて高密度であるため、地球と同じ質量を持ちながらも直径はわずか20キロメートルほどです。パルサーの強力な磁場と高速回転により、電磁波がビーム状に放出される現象が観察されます。このビームが地球に向かっているときに観測されるため、パルサーはまるで灯台のように一定の周期で明滅します。特にミリ秒パルサーは、他の天体との相互作用によって回転速度が増し、極めて正確な周期を持つため、宇宙の時間測定に利用されています。 最近の研究で、パルサーの電波が星の表面を越えた場所、いわゆる「光円筒」からも発生していることが確認されました。光円筒とは、パルサーの回転速度によって生じる仮想的な境界で、これを越えると物質が光速を超えて移動することはできません。この発見は、パルサーの電波の生成メカニズムに関する従来の理論を見直す必要があることを示唆しています。さらに、このような研究は、パルサーを利用した重力波の検出や、宇宙の大規模構造の理解にも寄与する可能性があります。

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