ろんぶんあつめ
飛行機雲と気候の関係
発表: 2026/4/1#地球

飛行機雲と気候の関係

飛行機雲の影響がわかった

飛行機から出る飛行機雲(コントレイル)は、気候に大きな影響を与えています。しかし、現代のリーンバーンエンジンを使った飛行機の後ろでできるコントレイルの氷結晶の数は、まだはっきりしていません。この研究では、リーンバーンエンジンが従来のエンジンよりもススの排出を三桁減らすことがわかりましたが、コントレイルの氷結晶の数はあまり減らないことがわかりました。具体的には、燃料1キログラムあたり、10の15乗以上の粒子が存在する可能性があります。これは、A321neoという飛行機を使った観測結果から得られたものです。この研究は、実験室での結果を実際の飛行でも確認することができ、理論的な期待を狭めるものです。この発見は、リーンバーンエンジンだけではコントレイルによる温暖化効果を減らすのが難しいことを示しています。さらなる技術の改善が必要です。

わかったこと!

  • リーンバーンエンジンはススの排出を減らすが、コントレイルの氷結晶は減らない可能性がある。

まだ わかっていないこと

  • 今後、どのようにコントレイルの影響を減らすかが課題です。

出典(しゅってん)

Christiane Voigt. Substantial aircraft contrail formation at low soot emission levels. Nature. DOI: 10.1038/s41586-026-10286-0

保護者の方へ(研究の背景と補足)
飛行機雲(コントレイル)は、飛行機が高空を飛行する際に排出する水蒸気が冷却されて氷結晶となり、雲のように見える現象です。これらの雲は地球の気候に影響を与え、特に夜間には地表からの赤外線を反射して温暖化効果を引き起こすことがあります。リーンバーンエンジンは燃焼効率を高めることで、ススの排出を大幅に削減する技術ですが、コントレイルの形成自体には大きな影響を与えないという研究結果が示されています。これは、コントレイルの形成においてスス以外の要因が大きく関与している可能性を示唆しています。具体的には、飛行機の飛行高度、周囲の湿度や温度などが影響を及ぼしていると考えられます。気候変動に対する航空機の影響をさらに軽減するためには、エンジン技術だけでなく、運航高度やルートの選定、さらには代替燃料の使用など、複合的な対策が必要とされています。

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