アメリカのオックスフォード大学の物理学者たちが、量子力学の中でも特に奇妙とされる現象「量子もつれ」が、非常に重く短命な粒子間でも発生することを確認しました。この発見は、世界最大の粒子加速器であるCERNの大型ハドロン衝突型加速器を用いて行われ、Physical Review Letters誌に掲載されました。
この研究が行われた背景には、量子もつれがどのような条件下で発生するのかという疑問がありました。特に、重い粒子や短命な粒子でもこの現象が見られるのかは、これまで不明でした。
研究チームは、ヒッグス粒子の崩壊過程で生成されるZボソン対を対象に、量子もつれが発生しているかを調べました。その結果、これらの重く短命な粒子間でも量子もつれが確認されました。この発見は、量子もつれが非常に多様な状況で発生する可能性を示しています。
この発見は、量子力学の理解を深めるだけでなく、量子通信や量子コンピューティングの発展にも寄与する可能性があります。特に、重い粒子を用いた新たな量子技術の可能性が広がります。
今後の研究では、さらに多くの種類の粒子間で量子もつれが発生するかを確認することが期待されています。また、量子もつれのメカニズムをより詳細に解明することが次のステップとなります。



