アメリカの国際天文学チームが、史上最も遠い休眠中のブラックホールを観測しました。このブラックホールは、MRG-M0138という銀河の中心に位置し、地球から約100億光年離れています。これまでの記録の15倍遠い場所にあることがわかりました。

この研究は、宇宙の初期段階におけるブラックホールの成長と進化を理解するために行われました。過去の観測では、活動的なブラックホールが多く発見されてきましたが、休眠中のものは非常に少なく、その特性はまだ十分に解明されていません。

研究チームは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を用いて、このブラックホールの質量を測定しました。観測によれば、このブラックホールは太陽の数十億倍の質量を持つとされています。JWSTの高感度な観測技術が、これほど遠くのブラックホールを「計量」することを可能にしました。

この発見は、ブラックホールがどのようにして休眠状態に入るのか、そしてその後の進化に関する新たな手がかりを提供します。また、宇宙の初期段階における銀河形成の理解を深めることにも寄与します。

今後の研究では、さらに多くの遠方の休眠ブラックホールを観測し、その特性を詳しく調べることが期待されています。これにより、ブラックホールの進化過程についての理解が一層進むでしょう。