ろんぶんあつめ
南極の重力の穴の謎

Antarctica Has a Strange Gravity Hole

発表: 2026/3/7#地球

南極の重力の穴の謎

南極の重力が弱い理由がわかった

重力は地球上で物を引っ張る力ですが、場所によってその強さが少しずつ変わります。南極には、特に重力が弱い場所があります。この現象は「重力の穴」と呼ばれています。科学者たちは、この重力の穴が何故できたのかを調べました。彼らは、数千万年にわたって地球の内部で起きた岩の動きが原因だと考えています。 研究者たちは、地震データを使って地球の内部を詳しく調べました。まるでCTスキャンのように、地球の中の様子を再構築しました。その結果、約5000万年前から3000万年前の間に、この重力の穴の強さが増してきたことがわかりました。この発見は、地球の歴史や内部の動きについての理解を深める手助けになります。 このような研究は、地球の成り立ちや変化を知るために重要です。重力の変動を理解することで、地震や地殻変動に関する新しい知見が得られるかもしれません。

わかったこと!

南極の重力が弱い理由は、地球内部の岩の動きによるものである。

まだ わかっていないこと

今後、重力の変動が他の地域にも影響を与えるかを調べる必要がある。

出典(しゅってん)

Petar Glišović, Alessandro M. Forte. Cenozoic evolution of earth’s strongest geoid low illuminates mantle dynamics beneath Antarctica. Scientific Reports, 2025; 15 (1) DOI: 10.1038/s41598-025-28606-1

保護者の方へ(研究の背景と補足)
重力の変動は、地球科学の中でも非常に興味深い現象です。南極で観察される「重力の穴」は、地球の内部構造やその動きに関連しています。地球内部は、地殻、マントル、核から成り立っており、特にマントル内の対流は、地球の表面に影響を及ぼします。南極の重力の弱さは、マントル内の岩石の動き、特に地震波の伝わり方を元にした地球内部のモデルから推測されています。地震波は、地震が発生したときに地球を通過する波で、これを解析することで地球内部の構造を詳しく知ることができます。 この研究で使用された手法は、地震波トモグラフィーと呼ばれる技術で、これは医療で使われるCTスキャンと似ていますが、地球の内部を可視化するために使われます。地震波の速度が異なることで、マントルや核の密度や温度の違いを推測することができます。南極の重力異常は、特に地球のマントル流動が他の地域と異なることを示唆しています。 このような研究は、地球の歴史や地殻変動、さらには地震の予測に役立つ可能性があります。また、重力の変動は、気候変動や氷河の動きとも関連しており、地球環境の変化を理解する上でも重要です。日本でも、地震研究や地球内部の研究が進んでおり、これらの知見が地球科学全体の進展に寄与しています。

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