アリストテレス大学とプラハのカレル大学の物理学者たちは、微小な人工スイマーの泳ぎ方をリアルタイムで変更する方法を開発しました。この技術により、単一の微小粒子が細菌のような泳ぎ方と藻類のような泳ぎ方を自在に切り替えることが可能になりました。これまでは生産時に固定されていた特性を、プログラム可能なパラメータとして扱えるようになったのです。この研究は合成アクティブマター(自己駆動する合成物質)の進化的アプローチの道を開くと考えられています。この研究成果は、Nature Communicationsに発表されました。
この研究が行われた背景には、微小スイマーの動きを制御することが難しいという課題がありました。従来、微小スイマーの動きは生産時に決定され、その後の変更は不可能でした。しかし、研究者たちはこの制約を打破し、光を使って動きを自在に切り替える技術を開発しました。
具体的には、研究者たちは光を利用して微小スイマーの動きのモードを変更しました。細菌のように鞭毛を使って推進するモードと、藻類のように繊毛を使って推進するモードを切り替えることができます。この技術により、微小スイマーの動きをプログラム可能な要素として扱うことが可能になりました。
この発見は、合成アクティブマターの進化的開発において重要なステップとなります。微小スイマーの動きを制御することで、将来的には医療や環境モニタリングなどの分野での応用が期待されます。
今後の研究では、微小スイマーの動きのさらなる制御や、異なる環境での応用可能性を探ることが課題となります。

