シャコの目は約30種類の視覚色素を持ち、人間のたった3種類と比べると非常に多様です。この研究では、シャコの視覚システムの謎に迫り、特に赤色光を感知する色素の存在を初めて明らかにしました。赤色光を感知できる動物は非常に少ないため、この発見は興味深いものです。

研究はベルギーのリエージュ大学とドイツのフンボルト大学の研究者によって行われました。彼らはシャコの視覚色素を一つ一つ分析し、その中で赤色光を感知する色素を特定しました。この成果は『Science Advances』に掲載されており、オプトジェネティクス(光を用いて細胞の活動を制御する技術)への応用が期待されています。

この発見により、シャコの視覚システムがどれほど特殊であるかが改めて示されました。赤色光を感知する能力は、シャコが海中での生存において特別な役割を果たしている可能性があります。例えば、捕食や交尾の際に有利に働くかもしれません。

今後の研究では、シャコの視覚色素がどのようにしてこのような多様な感知能力を持つに至ったのか、進化の過程を解明することが期待されています。また、他の生物における視覚色素の応用可能性についても探求が進められるでしょう。