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グリーンランドの氷の謎

Giant Swirls Deep Inside Greenland’s Ice Sheet

発表: 2026/3/14#地球

グリーンランドの氷の謎

氷の深部に新たな構造が発見された

科学者たちは、グリーンランドの氷床の深いところに隠れた巨大な渦状の構造を発見しました。この研究によると、この構造は熱対流と呼ばれる現象によってできていることがわかりました。熱対流とは、温度の違いによって生じる遅い渦巻きの動きです。これにより、氷の深い部分は以前考えられていたよりも柔らかい可能性があります。この発見は、グリーンランドの氷床が温暖化によってどのように変化するかを理解する手助けになるかもしれません。氷の動きがわかることで、将来の気候変動に対する予測がより正確になると考えられています。

わかったこと!

グリーンランドの氷床深部に熱対流による渦状構造が存在することがわかった。

まだ わかっていないこと

今後、氷の柔らかさがどのように影響するかを調べる必要がある。

出典(しゅってん)

Robert Law, Andreas Born, Philipp Voigt, Joseph A. MacGregor, Claire Marie Guimond. Exploring the conditions conducive to convection within the Greenland Ice Sheet. The Cryosphere, 2026; 20 (2): 1071 DOI: 10.5194/tc-20-1071-2026

保護者の方へ(研究の背景と補足)
グリーンランドの氷床に隠れた巨大な渦状の構造は、地球科学における興味深い現象です。この構造を理解するために重要な概念である「熱対流」は、液体や気体の中で温度差によって生じる動きです。例えば、鍋で水を沸かすと、底が熱せられた水が上昇し、表面の冷たい水が下降することで対流が起きます。これが氷の内部でも起こっているのです。 このような研究は、地球温暖化の影響を理解するために不可欠です。氷床の動きが変われば、海面上昇に直接影響を与える可能性があります。過去の研究では、南極大陸の氷床も同様の熱対流によって影響を受けていることが示唆されています。実際、南極の氷床は、地球の気候システムにおいて非常に重要な役割を果たしています。 また、氷床の研究には地震波を使った探査技術が活用されることがあります。地震波は、地球内部の構造を「見る」ための手段であり、氷の下に隠れた構造を明らかにするのに役立ちます。これにより、氷床の厚さや構造、さらには下にある岩盤の形状などを理解することが可能です。こうした技術の進歩が、気候変動への対応策をより効果的にすることに貢献しています。

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