NASAのINCUS(対流上昇気流の調査)ミッションが、熱帯の対流嵐の動態を宇宙から初めて調査するプロジェクトとして進行中です。ミッションの一環として、3つの小型衛星(SmallSats)のうち2つの組み立てとテストが完了しました。残る1つの衛星もテスト中で、2027年の打ち上げに向けて9月までに完了予定です。

この研究は、熱帯の対流嵐がどのように発生し、進化するのかを理解するために行われています。これまで地上からの観測では捉えきれなかった嵐の詳細な動態を、宇宙からの視点で明らかにすることが目的です。

具体的には、3つの小型衛星が連携して嵐の上昇気流を観測します。これにより、嵐の強度や持続時間、さらには気候変動への影響をより深く理解することが期待されています。特に、対流上昇気流がどのように雲を形成し、降水をもたらすのかを詳しく調査します。

この発見は、気象予測の精度向上に寄与する可能性があります。特に、熱帯地域での豪雨や強風の予測に役立つと考えられています。また、気候変動の影響を評価する新たなデータとしても期待されています。

今後は、残る1つの衛星のテスト完了を待ちつつ、打ち上げに向けた準備が進められます。さらに、観測データを用いた具体的な研究が進む予定です。