ろんぶんあつめ
馬のいななきの秘密

Mystery of the Horse Whinny Solved

発表: 2026/2/25#生き物

馬のいななきの秘密

馬はいなきながら二つの音を出す

馬はいなきながら、実は二つの音を同時に出していることがわかりました。これまで誰もこの声のトリックを完全には理解していませんでした。科学者たちは、馬がいなくときに出す音に注目しました。一つは、声帯を振動(しんどう)させて作られる深い音です。この音は、人間が歌うときのようなものです。もう一つは、喉頭(こうとう)の内部で作られる高音の笛のような音です。この高音は、大型(おおがた)の哺乳類(ほにゅうりゅう)では確認されたことがありません。この特別な能力は「二重発声(にじゅうはっせい)」と呼ばれています。馬は一度のいななきで、複数の感情信号を送ることができるのです。この発見は、馬のコミュニケーションを理解するのに役立ちます。

わかったこと!

  • 馬はいなきながら二つの異なる音を出すことがわかった。

まだ わかっていないこと

  • 他の動物にも同様の能力があるかは不明である。

出典(しゅってん)

Romain Adrien Lefèvre, Lucie Barluet de Beauchesne, Florent Sabarros, Sabrina Briefer Freymond, Alessandra Ramseyer, Matthieu Keller, David Reby, William Tecumseh Fitch, Élodie Floriane Briefer. The high fundamental frequency in horse whinnies is generated by an aerodynamic whistle. Current Biology, 2026; 36 (4): 902 DOI: 10.1016/j.cub.2026.01.004

保護者の方へ(研究の背景と補足)
馬のいななきに関するこの研究は、動物の発声メカニズムにおける新たな発見を示しています。通常、哺乳類の発声は声帯の振動によるものですが、馬の場合、喉頭内部で生成される高音の笛のような音が加わる「二重発声」が確認されました。このような発声の仕組みは、鳥類や一部の爬虫類で見られることがありますが、大型哺乳類では非常に珍しいです。鳥類の中には、シジュウカラやカラスのように、複数の音を同時に出すことで複雑なコミュニケーションを行う種もあります。 この研究は、馬のコミュニケーション能力を理解する上で重要な一歩です。馬は社会性の高い動物であり、群れの中でのコミュニケーションは生存に不可欠です。二重発声により、馬は一度のいななきでより多くの情報を伝えることができ、仲間との関係を強化している可能性があります。 また、この発見は声帯や喉頭の構造がどのように進化し、異なる音を生成するのかという生物学的な疑問にも新たな視点を提供します。さらに、馬の声の分析は、動物行動学や獣医学において、馬の健康状態やストレスレベルの評価にも応用できるかもしれません。

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