ろんぶんあつめ
巨大星の静かな消失

A Giant Star Quietly Collapses

発表: 2026/2/14#宇宙

巨大星の静かな消失

巨大星がブラックホールに変化した

250万光年離れた場所で、巨大星が静かに消えたことがわかりました。この星は、通常のように超新星として爆発するのではなく、外側の層をゆっくりと脱ぎ捨てながら、ブラックホールに崩壊しました。ブラックホールとは、非常に強い重力を持つ天体で、光さえも抜け出せないものです。星が崩壊する様子は、今まで知られていなかった新しい形の終わり方です。

残された破片は赤外線という光で輝き続けています。この赤外線は、ブラックホールが誕生したことを示す重要な信号です。これにより、天文学者たちは、宇宙で最も大きな星々がどのようにその生涯を終えるのかを新たに理解する手助けになります。この発見は、宇宙の成り立ちや星の進化についての研究に役立つと考えられています。

わかったこと!

  • 巨大星が超新星ではなくブラックホールに崩壊することがわかった。

まだ わかっていないこと

  • 他の星でも同様の崩壊が起こるかは不明である。

出典(しゅってん)

Kishalay De, Morgan MacLeod, Jacob E. Jencson, Elizabeth Lovegrove, Andrea Antoni, Erin Kara, Mansi M. Kasliwal, Ryan M. Lau, Abraham Loeb, Megan Masterson, Aaron M. Meisner, Christos Panagiotou, Eliot Quataert, Robert Simcoe. Disappearance of a massive star in the Andromeda Galaxy due to formation of a black hole. Science, 2026; 391 (6786): 689 DOI: 10.1126/science.adt4853

保護者の方へ(研究の背景と補足)
今回の発見は、星がブラックホールになる過程について新たな視点を提供しています。通常、巨大な星が寿命を迎えると、超新星として爆発し、その後にブラックホールが形成されると考えられてきました。しかし、今回のように静かに崩壊する現象は「直接崩壊」と呼ばれ、観測されることが非常に稀です。直接崩壊では、星が重力で自らを押しつぶし、爆発を起こさずにブラックホールを形成します。この過程は、星の質量や構造、特に金属量の少ない環境で起こりやすいとされています。 赤外線で観測された残された破片は、星の外層が徐々に剥がれ落ちる過程で放出されたものです。赤外線は可視光よりも波長が長く、塵やガスを透過しやすいため、ブラックホール形成のような塵に覆われた現象の観測に適しています。 また、今回の発見は、アンドロメダ銀河で観測されました。この銀河は地球から約250万光年離れており、肉眼でも観測できる最も遠い天体の一つです。アンドロメダ銀河は私たちの銀河系と似た構造を持ち、将来的には衝突する可能性があるとされています。 Q: 星がブラックホールになるとき、なぜ光さえも逃げられないの? A: ブラックホールの重力は非常に強力で、空間そのものを大きく歪めます。このため、光もその重力に引き込まれ、逃げ出すことができません。ブラックホールの境界を「事象の地平面」と呼び、この境界を超えたものは二度と外に出られないとされています。

おもしろかったら シェアしよう!

おなじカテゴリの きじ