ろんぶんあつめ
発表: 2026/3/26#生き物

雪虫の驚くべき生き方

雪虫は自分で熱を作る

雪虫(ゆきむし)は、寒い気温の中で生き残るための特別な方法を持っています。彼らは抗凍結(こうとうけつ)たんぱく質を作り出し、氷の形成を防ぎます。さらに、雪虫は自分自身で熱を生み出すこともできます。このような能力により、雪虫は他の昆虫(こんちゅう)よりも寒さを感じにくいことがわかりました。研究者たちは、雪虫の遺伝子(いでんし)が特異(とくい)であることも発見しました。これらの特徴が組み合わさることで、雪虫はほとんどの生き物が凍ってしまうような環境でも活動することができます。

わかったこと!

  • 雪虫は抗凍結たんぱく質を作り、自ら熱を生成することがわかった。

まだ わかっていないこと

  • 雪虫の遺伝子の特異性がどのように進化したかはまだわかっていない。

出典(しゅってん)

Matthew Capek, Richard Suhendra, Zhenzhen Yang, Arina D. Omer, David Weisz, Olga Dudchenko, John C. Tuthill, Erez Lieberman Aiden, William L. Kath, Alessia Para, Marcus Stensmyr, Marco Gallio. Coordinated molecular and physiological adaptations enable activity at sub-freezing temperatures in the snow fly Chionea alexandriana. Current Biology, 2026; DOI: 10.1016/j.cub.2026.02.060

保護者の方へ(研究の背景と補足)
雪虫が寒冷環境で生き残るために持つ抗凍結たんぱく質は、氷の結晶が形成されるのを妨げることで、細胞内の液体が凍結しないようにしています。このような抗凍結たんぱく質は、カレイやタラなどの極地に生息する魚類にも見られ、彼らも同様に氷点下の海で生き残ることができます。また、雪虫が自ら熱を生み出す能力は「非震え熱産生」と呼ばれ、これにより筋肉を動かさずに体温を上げることが可能です。これは、哺乳類の一部や鳥類にも見られる適応です。さらに、雪虫の遺伝子が特異であることは、他の昆虫と比較して独自の進化を遂げていることを示唆しています。遺伝子の特異性が、彼らの生理的な適応を支えていると考えられます。このような遺伝的および生理的な適応は、極寒の地で生きるための進化の面白い例です。

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