進化は予測不能なものと思われがちですが、実はそうでもないかもしれません。研究者たちは、遠く離れた関係にある蝶と蛾が、120百万年以上にわたり同じ遺伝子のペアを再利用して、似たような警告色を生み出していることを発見しました。この発見は、進化が予想以上に決まったパターンに従う可能性を示唆しています。
この研究が行われた背景には、進化がどのようにして多様な形質を生み出すのかという疑問があります。特に、異なる種が似たような形質を持つ現象(収斂進化)がどのように起こるのかが長年の課題でした。
研究者たちは、蝶と蛾の警告色に関わる遺伝子を調査しました。その結果、遺伝子そのものを変えるのではなく、それらの遺伝子のオンオフの切り替え方を進化が変えていることがわかりました。具体的には、同じ遺伝子のペアが120百万年以上にわたって再利用され、似たような警告色を生み出していることが確認されました。
この発見は、進化が予測可能なパターンに従う可能性を示しています。つまり、生命が進化する方法は、私たちが考えていたよりも予測可能であるかもしれません。これにより、進化の過程をより深く理解する手がかりとなるでしょう。
今後の研究では、他の生物でも同様の遺伝子再利用が見られるかどうかが注目されます。また、進化の予測可能性についてのさらなる研究が期待されています。



