赤ちゃん星の成長過程で、星がどのようにエネルギーを放出するかが明らかになりました。九州大学と香川大学の研究チームは、赤ちゃん星の初期成長期において、星を取り囲む原始星円盤が磁場を放出し、約1000天文単位(au)の巨大な暖かいガスのリングを形成することを報告しました。この現象は「くしゃみ」とも呼ばれ、物質と磁気エネルギーを放出することで、星が余分なエネルギーを放出し、適切な星形成を促進すると説明されています。
この研究は、赤ちゃん星がどのようにして成長し、最終的に成熟した星になるのかを理解するための新たな手がかりを提供します。特に、原始星円盤がどのようにして物質とエネルギーを放出し、星の成長をサポートするのかという疑問に答えることが目的でした。
研究チームは、アルマ望遠鏡を用いて、冷たい高密度コアMC 27/L1521Fに埋め込まれた原始星を観測しました。観測の結果、原始星円盤が約1000auの範囲で暖かいガスのリングを形成していることが発見されました。このリングは、星が余分なエネルギーを放出するための重要な役割を果たしていると考えられています。
この発見は、星の形成過程におけるエネルギーの放出メカニズムを理解する上で重要です。さらに、この知見は、星形成の理論モデルの改善や、他の星系の形成過程の理解にも寄与する可能性があります。
今後の研究では、他の原始星でも同様の現象が見られるかを確認し、星形成の普遍的なメカニズムを解明することが期待されています。


