朝に咲くアサガオや夜に香りを放つ花々は、まるで時間を知っているかのようです。韓国のKAISTの研究チームが、これらの花が昆虫の行動に合わせた「生物時計」を持っていることを分子レベルで解明しました。
この研究が行われた背景には、花がどのようにして昆虫とタイミングを合わせているのかという疑問がありました。昆虫の活動に合わせて開花や香りを調整することで、受粉の効率を高めていると考えられていました。
研究チームは、ナス科の植物を対象に、開花と香りの生成を調整する遺伝子「CONSTANS-LIKE 5」の働きを調べました。この遺伝子が、花の開花時間と香りの放出を調整する役割を持つことがわかりました。具体的には、朝に咲くアサガオや夜に香る花々が、昆虫の活動時間に合わせてこれらのプロセスを調整していることが示されました。
この発見は、花の開花時間や香りを制御する技術の開発に応用できる可能性があります。例えば、農業において受粉効率を向上させるための新しい方法を提供するかもしれません。
今後の研究では、他の植物種にも同様の仕組みがあるかどうかを調べることが重要です。また、この生物時計の詳細なメカニズムをさらに解明することが期待されています。



