
発表: 2026/3/30#宇宙
珍しい三重双対銀河の発見
三つの対のラジオローブを発見
天文学者(てんもんがくしゃ)は、珍しいラジオ銀河(ぎんが)を発見しました。この銀河は、三つの異なる対(つい)のラジオローブを持っています。このような銀河は「三重双対ラジオ銀河(ちゅうおうそうたいらじおぎんが)」と呼ばれています。発見された銀河は、約75億光年(こうねん)も離れた場所にあります。この銀河は、J022248−060934という名前で知られ、これまでに知られている同じ種類の銀河の中で7番目の例です。この発見についての論文(ろんぶん)は、2023年2月25日に発表されました。
わかったこと!
- 三つの対のラジオローブを持つ銀河が発見された。
まだ わかっていないこと
- 他の三重双対ラジオ銀河についての詳細はまだ不明である。
出典(しゅってん)
Tombo F Rarivoarinoro et al, MIGHTEE: discovery of a triple-double radio galaxy, Monthly Notices of the Royal Astronomical Society (2026). DOI: 10.1093/mnras/stag378
保護者の方へ(研究の背景と補足)
天文学の分野で「ラジオ銀河」とは、電波波長で強い放射を示す銀河のことを指します。これらの銀河は、しばしば巨大なブラックホールを持っており、その周囲で物質が加速される過程で強い電波が放射されます。この電波は、銀河の中心から遠くまで広がる「ローブ」と呼ばれる構造を形成します。通常、ラジオ銀河は一対のローブを持つことが多いのですが、今回発見された「三重双対ラジオ銀河」は、三つの異なる対のローブを持つ非常に珍しいタイプです。
このような三重双対ラジオ銀河の形成は、銀河の中心にあるブラックホールが複数回にわたって活発な活動を繰り返した結果と考えられています。つまり、ブラックホールが物質を吸い込む際に放出するジェットが時間をおいて複数回発生し、それぞれが異なる方向に伸びた結果、三つの対のローブが形成されたと考えられます。
また、銀河が75億光年も離れているということは、私たちが見ている光は75億年前の姿であることを意味します。これは宇宙の歴史を遡ることができる貴重な情報源であり、宇宙の進化を理解する上で重要な手がかりとなります。