ドイツのライプニッツ研究所DSMZが、シアノバクテリアの「住居共同体」であるシアノスフィアを高解像度で調査しました。この研究では、シアノバクテリアの活力に重要な役割を果たす未知の関連細菌を特定することが目的でした。特に注目されたのは、光合成を行う能力を持つ新たに発見された粘液細菌です。この研究は、ライプニッツ研究所DSMZの微生物部門のヨルン・ペーターセン教授らによって、Environmental Microbiology ReportsとISME Communicationsに発表されました。
シアノバクテリアは、光合成を行うことで酸素を生産する重要な微生物です。その周囲には多様な細菌が共存しており、これをシアノスフィアと呼びます。今回の研究では、特に新たに発見された粘液細菌がシアノバクテリアの生存にどのように貢献しているかが明らかにされました。この粘液細菌は、シアノバクテリアと似たように光合成を行うことができ、これがシアノバクテリアの環境適応や生存に寄与している可能性があります。
この発見は、微生物の生態系における新たな相互作用を理解する上で重要です。特に、光合成を行う能力を持つ細菌が他の微生物とどのように共存し、影響を与えるかを解明する手がかりとなります。これにより、自然界の炭素循環や酸素生産に関する新たな知見が得られるでしょう。
今後の研究では、この粘液細菌が具体的にどのように光合成を行い、シアノバクテリアとの関係を維持しているのかをさらに詳しく調べる予定です。



