中国の天文学者たちは、500メートルの口径を持つ球面電波望遠鏡「FAST」を用いて、2つの近隣の銀河球状星団、NGC 6517とNGC 7078を調査しました。この研究により、これらの星団で6つの新しいミリ秒パルサーが発見されました。これらのパルサーは孤立しており、非常に淡いことが特徴です。発見の詳細は、4月9日にarXivのプレプリントサーバーに掲載されました。
この研究が行われた背景には、銀河球状星団におけるミリ秒パルサーの分布や性質をより深く理解するという目的があります。ミリ秒パルサーは非常に高速で回転する中性子星で、通常は連星系の一部として観測されることが多いです。
研究では、FASTを用いてこれらの球状星団を詳細に観測し、通常の観測では見逃されがちな淡いパルサーを特定しました。具体的には、これらのパルサーは非常に短い周期で回転しており、孤立しているため、連星系の影響を受けていないことがわかりました。
この発見は、ミリ秒パルサーの形成過程や進化に関する新たな知見を提供します。特に、孤立したパルサーの存在は、これまでの理論モデルに新たな視点を加えることが期待されます。また、これらのパルサーの観測により、銀河球状星団のダイナミクスや進化についても新たな情報が得られる可能性があります。
今後は、これらのパルサーの詳細な特性を調べることで、さらなる理解が進むことが期待されます。また、他の星団でも同様の調査が行われることで、ミリ秒パルサーの全体像が明らかになるでしょう。



