アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)を用いた観測により、星間彗星3I/ATLASにおける半重水の割合が初めて測定されました。この彗星には、通常の水に対して非常に高い割合の半重水が含まれていることが判明しました。これは、3I/ATLASの起源となる星系が、私たちの太陽系よりもはるかに低温の条件下で形成された可能性を示唆しています。これらの発見は、Nature Astronomyに発表されました。
この研究は、星間天体における水の異なる形態の存在比を初めて測定したものです。具体的には、3I/ATLAS彗星に含まれる半重水(重水素を含む水)の割合が、太陽系内の彗星と比較して約30倍も高いことが明らかになりました。半重水の存在は、形成時の環境が極めて低温であったことを示す重要な手がかりとなります。
この発見は、星間物質の組成やその形成環境を理解する上で重要です。特に、異なる星系での水の形成条件を比較することで、宇宙における水の分布や進化を解明する手がかりとなります。これにより、生命の存在可能性を探る新たな視点が提供されるかもしれません。
今後は、他の星間彗星や天体においても同様の測定を行い、異なる星系の形成条件をより詳細に理解することが期待されています。



