岩石も過度なストレスで割れることがあります。しかし、破壊される前に岩石は「ため息」をつくように、核種と呼ばれる特定の原子を放出する化学的な警告を発します。核種は原子核内の中性子と陽子の数で定義されるもので、科学者たちは50年以上にわたり、これらの自然に発生する地球化学的な放出を研究してきました。しかし、核種の放出と岩石の破壊のタイミングを結びつけることは難題でした。

このたび、中国の香港大学のXin Luo氏と武漢大学のYifeng Chen氏、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のMichael Manga氏が率いる国際研究チームが、この謎を解明しました。彼らは、岩石構造の進行的な変化とそれに伴う核種信号の変動を結びつけるモデルを作成しました。このモデルにより、岩石が破壊に至るまでの過程をより正確に予測できる可能性があります。

この発見は、地震などの地質災害の予測において重要な意味を持ちます。岩石の破壊前に放出される化学信号を解析することで、地震の発生時期をより正確に予測できるかもしれません。これにより、災害の被害を軽減するための対策が立てやすくなるでしょう。

今後の研究では、さまざまな種類の岩石における核種放出のパターンをさらに詳しく調べる必要があります。また、実際の地震予測にどの程度応用できるかを検証することが求められます。