アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)を用いて、天文学者たちは宇宙が10億歳未満だった時期に存在したクエーサー対を確認しました。このクエーサー対は、赤方偏移5.7の合体中の銀河に存在し、J2037–4537と命名されています。赤方偏移5以上で確認されたクエーサー対は、これを含めてわずか2例しかありません。

この研究が行われた背景には、宇宙初期の銀河形成とブラックホールの成長に関する理解を深める必要がありました。特に、クエーサーがどのように形成され、進化してきたのかは未解明の部分が多く残されています。

研究チームはALMAを利用して、J2037–4537の詳細な観測を行いました。観測の結果、このクエーサー対が非常に近接した位置に存在し、合体中の銀河に収まっていることが確認されました。これにより、宇宙初期の銀河合体がクエーサーの形成にどのように寄与しているかを示す重要な証拠が得られました。

この発見は、宇宙初期の銀河形成とブラックホールの成長に関する新たな視点を提供します。特に、クエーサーがどのようにして短期間で成長し、宇宙の進化に影響を与えてきたのかを理解する手がかりとなります。

今後の研究では、さらに多くのクエーサー対を発見し、その形成過程や進化の詳細を明らかにすることが期待されています。