天文学者たちは、セイファート銀河HE 1237−2252の中心にある超大質量ブラックホールが、一度消えたかのように見えた後、急速に再点火するという劇的な変化を観測しました。この銀河は、わずか18か月でX線の明るさが17倍も減少し、その後再び明るさを取り戻しました。この研究の分析結果は、2026年5月8日にarXivプレプリントサーバーにアップロードされました。

この研究が行われた背景には、銀河の中心にある超大質量ブラックホールがどのように活動するのかを理解するという課題があります。特に、ブラックホールの活動が急激に変化する「チェンジングルックAGN(活動銀河核)」と呼ばれる現象が注目されています。

研究チームは、eROSITAというX線望遠鏡を用いてHE 1237−2252を観測しました。その結果、銀河のX線の明るさが急激に変化する様子を捉えました。具体的には、18か月の間にX線の明るさが17倍も減少し、その後再び増加しました。このような急激な変化は非常に珍しいとされています。

この発見は、超大質量ブラックホールの活動メカニズムを理解する上で重要です。ブラックホールの活動がどのように変化するのかを知ることで、銀河の進化や宇宙の構造形成に関する新たな手がかりを得ることができます。

今後の研究では、他の銀河でも同様の現象が見られるのかを調査することが求められます。また、ブラックホールの活動変化の原因についてもさらなる解明が期待されます。