ろんぶんあつめ
発表: 2026/3/22#宇宙

古代のスーパー地球の大気

TOI-561 bの大気が発見された

天文学者たちは、TOI-561 bという惑星の周りに厚い大気があることを発見しました。この惑星は、非常に高温で速い軌道を持つ岩石惑星で、以前はガスを保持することができないと思われていました。しかし、NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使って調査した結果、この惑星は予想よりもずっと涼しいことがわかりました。これは、惑星の上に熱を分散させる大気があり、マグマの海の上に浮かんでいることを示唆しています。この不思議な世界では、1年がわずか10時間ちょっとで、片側は常に昼間のままです。また、この惑星は揮発性の物質が豊富で、まるで「湿った溶岩球」のように振る舞う可能性があります。

わかったこと!

  • TOI-561 bには厚い大気が存在することがわかった。

まだ わかっていないこと

  • この惑星の大気の詳細や成分はまだ不明である。

出典(しゅってん)

Johanna K. Teske, Nicole L. Wallack, Anjali A. A. Piette, Lisa Dang, Tim Lichtenberg, Mykhaylo Plotnykov, Raymond Pierrehumbert, Emma Postolec, Samuel Boucher, Alex McGinty, Bo Peng, Diana Valencia, Mark Hammond. A Thick Volatile Atmosphere on the Ultrahot Super-Earth TOI-561 b. The Astrophysical Journal Letters, 2025; 995 (2): L39 DOI: 10.3847/2041-8213/ae0a4c

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保護者の方へ(研究の背景と補足)
TOI-561 bの発見は、天文学におけるいくつかの興味深い概念を浮き彫りにしています。まず、超高温惑星であるにもかかわらず大気が存在するという点です。これは、惑星の重力がどれほど強くても、通常は高温でガスが逃げやすくなるため、予想外の発見でした。大気が存在する理由として考えられるのは、惑星の構成物質に揮発性成分が多く含まれており、これが大気を形成している可能性です。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、赤外線観測を通じて、惑星の大気や表面温度を直接測定する能力を持ち、これが今回の発見に大きく貢献しました。また、TOI-561 bのような「潮汐固定」された惑星では、一方の側が常に恒星を向いているため、昼夜の温度差が極端であることが多いです。しかし、発見された大気が熱を分散させる役割を果たしている可能性があり、これが惑星の温度を予想よりも低くしていると考えられます。さらに、マグマの海が存在するという仮説は、地球の初期の状態や他の火山活動の激しい惑星との比較研究においても興味深いテーマです。

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