発表: 2026/3/18#地球
南極の隠れた岩塊を発見
南極で巨大な岩の塊が見つかった
南極のハドソン山脈にある不思議なピンクの花崗岩(かこうがん)の岩が、科学者たちに驚くべき発見をもたらしました。この岩の下には、パインアイランド氷河(ひょうが)の下に埋もれた巨大な花崗岩の塊があることがわかりました。この塊は、幅が約100キロメートル、厚さが約7キロメートルもあります。科学者たちは、この岩をジュラ紀(じゅらき)という約1億5000万年前の時代にできたものと特定しました。また、航空機から得られた重力(じゅうりょく)のデータと照らし合わせることで、岩の起源についての長年の謎を解き明かしました。この発見は、南極の地質(ちしつ)についての理解を深める手助けになります。今後、この岩塊の成り立ちや、南極の環境への影響についてさらに調べる研究が計画されています。
わかったこと!
- 南極の氷の下に巨大な岩塊があることがわかった。
まだ わかっていないこと
- この岩塊の成り立ちや影響についてはまだ不明な点がある。
出典(しゅってん)
Tom A. Jordan, Joanne S. Johnson, Teal R. Riley, Ethan Conrad, Andrew Carter. Subglacial geology and palaeo flow of Pine Island Glacier from combining glacial erratics with geophysics. Communications Earth, 2025; 6 (1) DOI: 10.1038/s43247-025-02783-3
保護者の方へ(研究の背景と補足)
この発見は、地質学的な視点から見ても非常に興味深いものです。花崗岩は、地球の地殻を構成する主要な岩石の一つで、主に石英、長石、雲母から成る火成岩です。花崗岩が形成されるには、地球内部のマグマがゆっくりと冷却し、結晶化する必要があります。この過程は通常、地殻の深い部分で起こりますが、南極のような極地での露出は珍しいです。航空機からの重力データを用いて岩の存在を確認する手法は、重力異常を測定することで地下の岩石構造を推測する技術です。重力異常は、地下に存在する異なる密度の物質によって生じ、これを解析することで地下の構造を推定できます。この技術は、地球物理学の分野で広く応用されており、例えば石油や鉱物の探査にも使われています。また、ジュラ紀は恐竜が繁栄した時代として知られていますが、地質学的には大陸移動が活発に行われた時代でもあります。この時代に形成された花崗岩の存在は、当時の地球のダイナミックな変動を示す重要な証拠となります。子供に「どうして南極に花崗岩があるの?」と聞かれたら、かつて全ての大陸が一つの巨大な大陸だったパンゲアが分裂し、現在の大陸が形成されたことを説明すると良いでしょう。