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北極の海温を測る新技術
発表: 2026/3/31#地球

北極の海温を測る新技術

北極の海温を音で測る方法が発見された

新しい研究により、北極の海の温度を正確に測る方法がわかりました。この方法では、水中の音が北極海を移動する時間を使います。この技術は、海氷の下にある海の温度を測るために利用されます。北極はアクセスが難しい場所ですが、この方法を使うことで、温度の変化に関する貴重なデータを得ることができます。

この技術は「海洋音響温度計測」と呼ばれ、もともとはウォルター・マンクさん、ピーター・ウオーカーさん、カール・ワンシュさんによって開発されました。音の移動時間を使うことで、海の温度を正確に知ることができるのです。

この発見は、急速に変化している北極の環境についての理解を深めるのに役立ちます。温暖化や気候変動の影響を受ける北極の温度を知ることは、地球全体の気候を考える上でも重要です。

わかったこと!

  • 北極海の音の移動時間を使って海温を測定できることがわかった。

まだ わかっていないこと

  • この方法が他の地域でも使えるかはまだわからない。

出典(しゅってん)

Matthew A. Dzieciuch et al, Transarctic acoustic transmissions during the coordinated Arctic acoustic thermometry experiment in 2019–2020, The Journal of the Acoustical Society of America (2026). DOI: 10.1121/10.0042233

保護者の方へ(研究の背景と補足)
「海洋音響温度計測」という技術は、音波を使って海の温度を測る方法です。この技術の背景には、音波が水中を伝わる速度が水温に依存するという性質があります。具体的には、水温が高いと音速は速くなり、低いと遅くなります。これにより、音波がある地点から他の地点まで移動するのにかかる時間を測定することで、その間の海水の平均温度を知ることができます。音波の利用は、特に船やセンサーを直接配置することが難しい海氷の下の環境で非常に有用です。 この技術の開発に貢献したウォルター・マンク氏は、「現代海洋学の父」とも呼ばれるほどの著名な科学者で、音響を用いた海洋研究の先駆者です。彼の研究は、第二次世界大戦中のソナー技術の発展にも寄与しました。また、音響温度計測は、地球規模での気候変動の監視にも応用されています。例えば、1990年代には、太平洋での音響実験が行われ、地球温暖化の影響を追跡するためのデータが収集されました。 Q: なぜ音を使うのですか? A: 音は水中で非常に遠くまで伝わるため、広範囲の海域をカバーすることができます。また、直接接触することなく温度を測定できるため、アクセスが難しい場所でもデータを得ることが可能です。

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