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北極の泥炭地が変わる

Arctic Peatlands Can Flip to Carbon Sink

発表: 2026/2/22#地球

北極の泥炭地が変わる

水位を上げることで炭素吸収が可能に

北極の泥炭地は、長い時間をかけて炭素をため込んできた場所です。しかし、最近ではこの泥炭地から温室効果ガスが出てきてしまっています。温室効果ガスは地球温暖化の原因の一つです。この問題を解決するために、ノルウェー北部で行われた研究があります。この研究では、水位を上げることで泥炭地の炭素の排出を減らせることがわかりました。具体的には、2年間の調査を通じて、地下の水位を高く保つと、二酸化炭素の排出が大幅に減少することが確認されました。さらに、場合によっては泥炭地がより多くの二酸化炭素を吸収することができるようになることもわかりました。これにより、泥炭地が炭素吸収源に変わる可能性があります。この発見は、地球の環境を守るために非常に重要です。今後は、どのように水位を調整するかが研究される予定です。

わかったこと!

  • 水位を上げることで泥炭地の二酸化炭素排出が減少することがわかった。

まだ わかっていないこと

  • 水位調整の具体的な方法や効果をさらに調べる必要がある。

出典(しゅってん)

Junbin Zhao, Cornelya F. C. Klütsch, Hanna Silvennoinen, Carla Stadler, David Kniha, Runar Kjær, Svein Wara, Mikhail Mastepanov. Substantial Mitigation Potential for Greenhouse Gases Under High Water Levels in a Cultivated Peatland in the Arctic. Global Change Biology, 2025; 31 (11) DOI: 10.1111/gcb.70599

保護者の方へ(研究の背景と補足)
北極の泥炭地は、長い時間をかけて植物が分解されずに積み重なり、炭素を大量に蓄えてきた場所です。これらの泥炭地は、地球の炭素循環において重要な役割を果たしており、地球上の炭素の約30%が泥炭地に蓄えられているとされています。しかし、地球温暖化や人間活動により、泥炭地が乾燥すると、蓄えられていた炭素が二酸化炭素として大気中に放出され、温暖化を加速させるリスクがあります。 ノルウェー北部での研究は、地下水位を上げることで泥炭地からの炭素排出を抑制できることを示しました。水位を上げると、泥炭地の酸素供給が減少し、微生物の活動が抑えられ、炭素の分解が遅くなるためです。これにより、泥炭地は再び炭素の吸収源として機能する可能性があります。 この研究は、気候変動に対する新たな緩和策として注目されています。実際、泥炭地の保全や復元は、国際的な気候政策の一環としても推進されています。日本でも、北海道の泥炭地で同様の保全活動が行われています。これらの活動は、地球全体の温暖化を抑制するために重要な役割を果たすでしょう。

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