ろんぶんあつめ
発表: 2026/3/27#生き物

ミツバチの新しい栄養源

ミツバチの栄養不足が解消された

研究者たちは、ミツバチのための新しい「スーパーフード」を開発しました。このスーパーフードは、酵母(こうば)の力を使って、花粉(かふん)に含まれる大切な栄養(えいよう)を作り出します。実験では、この特別な餌を与えられたミツバチのコロニー(群れ)は、通常の15倍も多くの子どもを産むことができました。これにより、ミツバチの繁殖(はんしょく)や健康が大きく向上したことがわかりました。気候変動(きこうへんどう)や現代農業(げんだいのうぎょう)によって、自然の花粉が減っているため、この発明は困っているミツバチの数を支える方法になると考えられています。

わかったこと!

  • ミツバチに特別な餌を与えることで、繁殖が15倍に増加したことがわかった。

まだ わかっていないこと

  • この栄養源が他の環境でも効果的かはまだわからない。

出典(しゅってん)

Elynor Moore, Raquel T. de Sousa, Stella Felsinger, Jonathan A. Arnesen, Jane D. Dyekjær, Dudley I. Farman, Rui F. S. Gonçalves, Philip C. Stevenson, Irina Borodina, Geraldine A. Wright. Engineered yeast provides rare but essential pollen sterols for honeybees. Nature, 2025; 646 (8084): 365 DOI: 10.1038/s41586-025-09431-y

保護者の方へ(研究の背景と補足)
今回の研究では、ミツバチのための新しい栄養源として酵母を利用しています。酵母は微生物の一種で、発酵による食品の製造などに広く利用されていますが、ここでは遺伝子工学を用いて特定の栄養素を作り出すように設計されています。ミツバチが必要とする栄養素の中には、植物の花粉に含まれるステロール類があります。これらはミツバチの成長や繁殖に不可欠ですが、気候変動や農業の影響で自然界の花粉が減少しているため、人工的な補完策が求められています。この研究では、酵母を使ってミツバチにとって欠かせないステロールを効率的に供給する新しい方法を開発しました。実験の結果、ミツバチの繁殖率が大幅に向上したことから、この技術がミツバチの保護に役立つ可能性があります。酵母を遺伝子改変して栄養補給に役立てる手法は、他の動物の飼育や農業にも応用されるかもしれません。

おもしろかったら シェアしよう!

おなじカテゴリの きじ