
発表: 2026/3/24#宇宙
ブラックホールの成長の謎
ブラックホールの成長が遅い理由がわかった
この研究で、超巨大(ちょうきょだい)ブラックホールの成長が、昔に比べて遅くなっている理由がわかりました。これまで、なぜ現在のブラックホールはあまり大きくならないのかが謎でした。 研究者たちは、NASAのチャンドラX線観測衛星(かんそくえいせい)や他のX線望遠鏡(ぼうえんきょう)を使って調べました。その結果、超巨大ブラックホールは、昔のように物質(ぶっしつ)を早く飲み込むことができないことがわかりました。 具体的には、ブラックホールが成長するためには、周りのガスや星を食べる必要がありますが、現在はその材料が少なくなっていると考えられています。これは、宇宙の進化(しんか)において重要な発見です。 これにより、超巨大ブラックホールの成長の仕組みを理解する手助けになります。今後は、他の宇宙の現象との関係をさらに調べる研究が計画されています。
わかったこと!
- 超巨大ブラックホールは現在、物質を早く飲み込めないことがわかった。
まだ わかっていないこと
- ブラックホールの成長が遅くなった理由の詳細はまだ不明である。
出典(しゅってん)
Zhibo et al, The Drivers of the Decline in Supermassive Black Hole Growth at z < 2, The Astrophysical Journal (2025). DOI: 10.3847/1538-4357/ae173d
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保護者の方へ(研究の背景と補足)
ブラックホールは、非常に強い重力を持つ天体で、光さえも逃げ出せないほどの力を持っています。超巨大ブラックホールは銀河の中心に存在し、その質量は太陽の数百万から数十億倍にもなります。これらのブラックホールが物質を飲み込む際に放出するエネルギーは、X線として観測されます。このため、X線望遠鏡はブラックホールの活動を研究するための重要な道具です。
ブラックホールの成長が遅くなった理由の一つとして、宇宙の膨張が挙げられます。宇宙の膨張により、ブラックホールの周囲のガスや星が希薄になり、ブラックホールが飲み込む物質の量が減少しています。また、銀河同士の衝突が少なくなったことも、ブラックホールが成長する機会を減少させている要因の一つです。
さらに、ブラックホールが成長する過程で放出されるエネルギーが、周囲のガスを吹き飛ばしてしまうこともあります。これにより、ブラックホールがさらに物質を集めることが難しくなる「自己制御メカニズム」が働いている可能性も考えられています。このような研究は、宇宙の進化や銀河の形成に関する理解を深める上で非常に重要です。