ブラックホールが成長するためには、銀河同士の衝突や合体が必要だと考えられていました。しかし、最新の研究でこの常識が覆される可能性が出てきました。アストロノマーたちは、2,435の銀河を調査し、その中に546の「バルジレス」銀河を発見しました。これらの銀河は、中心に星の集まりであるバルジをほとんど持たないか、全く持たないものです。
この研究は、ダークエネルギー分光装置(DESI)のデータを用いて行われ、Monthly Notices of the Royal Astronomical Societyに発表されました。驚くべきことに、バルジのない銀河でも、バルジを持つ銀河と同様にブラックホールが成長していることが示唆されました。これは、ブラックホールが成長するために必ずしも銀河の合体が必要ではないことを示しています。
この発見は、ブラックホールの成長メカニズムに関する新たな視点を提供します。これまで、銀河の合体がブラックホールの成長に不可欠とされてきましたが、今回の研究はその考えを再考する必要があることを示しています。ブラックホールの成長が、より静かで穏やかな過程である可能性があるのです。
今後の研究では、ブラックホールがどのようにしてバルジレス銀河内で成長するのか、その具体的なメカニズムを解明することが求められます。また、他の銀河タイプにおけるブラックホールの成長も調査されるでしょう。


