ろんぶんあつめ
発表: 2026/3/22#生き物

ビーバーが炭素を貯める

ビーバーが気候変動に貢献する

ビーバーは、気候変動(きこうへんどう)に対して重要な役割(やくわり)を果たす可能性があります。最近の研究(けんきゅう)によると、ビーバーがダムを作ることで、川を湿地(しっち)に変えることができるのです。この湿地は、炭素(たんそ)がどのように移動(いどう)し、貯蔵(ちょぞう)されるかを大きく変えます。スイスでの研究では、ビーバーが作った湿地が13年で1,000トン以上の炭素を貯めることがわかりました。これは、ビーバーがいない同じような場所と比べて、最大で10倍も多いのです。この発見は、ビーバーの生態(せいたい)が環境(かんきょう)にどれほど影響(えいきょう)を与えるかを示しています。ビーバーがいることで、炭素を効果的に貯める場所が増えるかもしれません。今後、ビーバーの役割についてさらに調べる研究が計画されています。

わかったこと!

  • ビーバーが作った湿地は、13年で1,000トン以上の炭素を貯めた。

まだ わかっていないこと

  • ビーバーの生態が他の環境に与える影響についてはまだわからない。

出典(しゅってん)

Lukas Hallberg, Annegret Larsen, Natalie Ceperley, Raphael d’Epagnier, Tom F. Brouwers, Bettina Schaefli, Sarah Thurnheer, Josep Barba, Christof Angst, Matthew Dennis, Joshua R. Larsen. Beavers can convert stream corridors to persistent carbon sinks. Communications Earth, 2026; 7 (1) DOI: 10.1038/s43247-026-03283-8

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保護者の方へ(研究の背景と補足)
ビーバーが作るダムの効果は、単に水をせき止めるだけではなく、周辺の生態系に大きな影響を与えます。ビーバーのダムによって形成された湿地は、水をゆっくりと流すことで土壌中の有機物が分解されにくくなり、炭素の貯蔵が促進されます。このような湿地は「炭素シンク」として機能し、大気中の二酸化炭素を減少させる役割を果たします。また、湿地は生物多様性を高め、魚類や鳥類など多くの生物にとって重要な生息地を提供します。ビーバーによる環境改変は、自然の生態系エンジニアリングの一例であり、彼らの活動は気候変動の緩和にも寄与する可能性があります。興味深いことに、ビーバーの活動は洪水の緩和や水質の改善にもつながることが知られています。これらの効果は、ビーバーが生息する地域の環境保全や管理において重要な要素となるでしょう。

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