アメリカのCERN(セルン)にある大型ハドロン衝突型加速器で、物理学者たちは宇宙誕生直後の高温物質、クォークグルーオンプラズマが液体のように振る舞う明確な証拠を捉えました。研究者たちは、プラズマを通過する個々のクォークを追跡し、その動きが水面を進むアヒルのように波や飛沫、渦を残す様子を観察しました。この発見は、宇宙初期の「スープ」が非常に密度が高く、高速で移動するクォークを減速させ、液体として集団的に反応することを示唆しています。
この研究が行われた背景には、宇宙誕生直後の状態を再現し、その特性を理解するという物理学の大きな課題があります。特に、クォークグルーオンプラズマがどのように振る舞うのかは、宇宙の進化を解明する鍵となります。
今回の研究では、クォークがプラズマ中を通過する際にどのように影響を受けるかを詳細に観察しました。その結果、クォークの通過がプラズマに波や渦を生じさせることが確認されました。これにより、プラズマが単なる高温のガスではなく、液体のように振る舞うことが明らかになりました。
この発見は、宇宙初期の状態をより深く理解するための重要な一歩です。クォークグルーオンプラズマの液体的性質は、宇宙の進化や物質の基本的な性質に関する新たな知見を提供します。
今後の研究では、クォークグルーオンプラズマのさらなる特性やその振る舞いの詳細を解明することが期待されています。これにより、宇宙誕生直後の状態をより正確に再現することが可能になるでしょう。


