
発表: 2026/4/1#生き物
キノコの秘密のネットワーク
キノコが情報を伝える仕組みを発見
この研究で、キノコが「おしゃべり」をしていることがわかりました。キノコの下には、目に見えない地下のネットワークがあります。このネットワークは「菌糸(きんし)ネットワーク」と呼ばれ、キノコ同士が情報をやり取りするための重要な部分です。キノコが生えている場所の土の中には、細い糸のような菌糸が広がっていて、これを通じて周りのキノコとつながっています。
研究者たちは、この菌糸ネットワークがどのように機能しているのかを調べました。菌糸は栄養(えいよう)を交換したり、危険を知らせたりすることができると考えられています。たとえば、周りのキノコが病気になった場合、菌糸を通じてその情報を伝えることができるのです。このようにして、キノコたちは協力し合って生きています。
この発見は、自然界のつながりや生態系(せいたいけい)の大切さを理解するのに役立ちます。また、キノコの生態についての新しい知識を増やすことができます。
今後、菌糸ネットワークがどのように情報を伝えるのか、さらに詳しく調べる研究が計画されています。
わかったこと!
- キノコは菌糸ネットワークを通じて情報を伝えることがわかった。
まだ わかっていないこと
- 菌糸ネットワークの詳細な情報伝達の仕組みはまだわかっていない。
出典(しゅってん)
Yu Fukasawa et al, Electrical information flows across the sporocarps of two ectomycorrhizal fungi in the field, Scientific Reports (2026). DOI: 10.1038/s41598-026-42673-y
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保護者の方へ(研究の背景と補足)
キノコの菌糸ネットワークは、実は地球上の多くの生態系で重要な役割を果たしています。菌糸は、植物の根と共生することで栄養素を交換し、植物の成長を助けます。この共生関係は「菌根(きんこん)」と呼ばれ、特に森林生態系においては、木々が互いに栄養を供給し合うことを可能にしています。また、菌糸は土壌の構造を改善し、水分保持能力を高める効果もあります。興味深いことに、菌糸ネットワークは「ウッドワイドウェブ」とも呼ばれ、インターネットのように情報を伝達する能力を持つと考えられています。これにより、植物やキノコが病気や環境ストレスに対して協力して対応することができるのです。このような研究は、自然界の複雑な相互作用を理解する手助けとなり、持続可能な農業や森林管理の方法を見つけるためのヒントを提供してくれます。
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