発表: 2026/3/31#テクノロジー
カメレオンのような新素材
新しい素材が色や形を変える
新しい素材が、数秒で色や形を変えることができることがわかりました。この素材は、タコのカモフラージュ能力(かもふらーじゅのうりょく)からインスピレーションを受けています。研究者たちは、水を使ってポリマーという物質がどのように膨らむかを正確にコントロールすることで、非常に細かい模様を作ることができるようになりました。この素材は、リアルな表面を真似(まね)ることもでき、光の反射(はんしゃ)を動的に調整(ちょうせい)することも可能です。将来的には、人工知能(じんこうちのう)を使って、周囲に自動的に溶け込むことができる可能性があります。
わかったこと!
- 新しい素材が色や形を素早く変えることができる。
まだ わかっていないこと
- この素材をどう活用するかはまだわからない。
出典(しゅってん)
Siddharth Doshi, Nicholas A. Güsken, Gerwin Dijk, Johan Carlström, Jennifer E. Ortiz-Cárdenas, Peter Suzuki, Bohan Li, Polly M. Fordyce, Alberto Salleo, Nicholas A. Melosh, Mark L. Brongersma. Soft photonic skins with dynamic texture and colour control. Nature, 2026; 649 (8096): 345 DOI: 10.1038/s41586-025-09948-2
もっと知りたい人へ
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保護者の方へ(研究の背景と補足)
この研究で開発された素材は、タコのカモフラージュ能力を模倣するために、ポリマーの特性を活かしています。ポリマーは多くの分子が鎖状につながった物質で、温度や湿度、光などの外部刺激に応じて形状や色を変えることができます。今回の研究では、水を使ってポリマーの膨張を精密に制御し、ナノスケールで模様を作り出す技術が用いられています。ナノスケールとは、1ナノメートルが1メートルの10億分の1という非常に小さな単位を指し、この微細な技術が高い精度での模様作成を可能にしています。
また、光の反射を動的に調整できるという点は、光学的な特性を持つフォトニック結晶の原理に似ています。フォトニック結晶は、特定の波長の光を反射したり透過したりすることで、色を変えることができる構造です。この技術は、ディスプレイ技術やセンサーなど、さまざまな分野で応用されています。
将来的に人工知能と組み合わせることで、周囲の環境に応じて自動的に素材の色や形が変わることが期待されます。これは、例えば軍事用のカモフラージュ素材や、環境に適応する建築材料としての利用が考えられます。
